競技規則
競技規則と主要注意事項
総則
- 本大会は、公益社団法人日本トライアスロン連合競技規則(JTUルール)と、同規則を基準としたローカルルール(今治伯方島トライアスロンルール)に従い競技を行う。本規則に定めなき事案は関連競技団体の規則を準用する。
- 2024JTUトライアスロン エイジグループ・ナショナルチャンピオンシップシリーズ対象大会として、2024年12月末の年齢を適用する。
共通
- 社会人として責任ある言動を心がけ、交通法規を守り一般車両や通行人を妨げない。競技中以外でもバイク乗車時は常にヘルメットを着用しなければならない。競技中、競技以外に関わらず、ゴミを投棄してはならない。
- 競技中にチームメート、コーチ、家族など、選手個人の応援者から飲食物の提供や、直接的支援を受けることはできない。
- 競技中に、携帯電話など通信機器および音楽プレーヤーなどを使用してはならない。
- スケジュール、競技規則、コースは選手自ら把握する。コースミスや事故に注意し、時間厳守は選手の責務である。
- 安全、公正な大会とするため競技説明会には必ず本人が参加する(リレーは3名全員が参加)。出欠を確認し、無断欠席者は競技に参加できない。
- 適正なウェア、競技用具を使用する。フロントファスナー付のレースウエアーは使用可能であるが、フィニッシュする際は必ずファスナーを閉じること。
- レースナンバー(ゼッケン)は、バイクでは背中に、ランでは胸に、視認よく取り付け、変造を禁止する。レースナンバーベルトの使用を認める。ナンバーシールは、ヘルメット正面とバイクサドル下に貼付する。ボディナンバーシールは原則として両腕上腕に貼る。
- 各競技の周回数のカウントは選手自身が行うものとし、周回数の満たない選手は失格とする。
- 選手は、大会当日朝に健康状態をチェックしたセルフチェック用紙を当日受付に提出しなければならない。酒気帯びや体調不良の状態で競技をする事はできない。
- 競技力不足、疲労、事故、制限時間オーバー、違反などの理由により審判員から競技の停止、中止、を指示された場合は必ず従う。自主棄権を含む競技中止の際には、付近の審判員に計測チップ(アンクルバンド)を返却する。
- スケジュールや競技内容の変更、案内は公式掲示板への張り出しとアナウンスで行う。
- 大会期間中、指定場所以外での物(ゴミ、ボトル、競技用品を問わず)の投棄を禁止する。
スイム競技 1.5km(750m×2周)
- スイムウォームアップはライフセーバーの指示に従いスタート地点から50m圏内の海域で行う。
- コースは往復750mのコースを2周する。スタートはローリングスタートで行う。
- 瀬戸内海特有の複雑な潮流が発生するので、安全確保のため、ウェットスーツ着用を義務とする。ウェットスーツは、JTUルールに適合した、体にフィットする物を着用する。損傷のある物は使用できない。
- 1周回後に一旦上陸し、スイム周回計測地点を通過し次の周回に向かう。上陸場所にはエイドを設ける。
- コースロープ、ブイ、船、レスキューボードなどの浮力体に掴まっての小休止を認める。ただし、これらを利用して前進することはできない。
- 救助を求める際は、片手を頭の上で大きくふり、大きな声で意思表示する。
- 当日の海の状況や体調が不安な選手には、スイムをキャンセルしバイクからのスタート(スイムスキップ)を認める。希望者は7時30分までに大会本部審判に申し出る。もしくはスイムスタートまで、あるいは1周回が終わって上陸した時に審判に申し出る。 スイム競技中に審判船やライフセーバーに申し出る事はリタイヤとみなし、スキップとはならない。記録は参考としてリザルトに掲載するが順位は付かない。
トランジション
- トランジションには、スタッフと選手しか入場できない。
- 6時00分から7時30分の間に、バイクと用具をセッティングする。
- 競技用品以外は設置できない。ただし他の選手を妨げない小型クーラーボックスを許可する。両サイド隣の選手との中間までを自分の範囲とし、はみ出して用具を設置してはならない。脱いだウェットスーツなど用具はきれいに片付け、通路などに放置してはならない。
- バイクラックにバイクを掛ける方向は、バイクスタート時とバイク終了時では逆方向とする。スイムからバイクに移る時は、前輪を通路の方に向けサドルを掛けた状態からバイクをスタートする。バイクを終了しランに移る時は、前輪からバイクラックに入り(反転して後輪から入らない)サドルを掛ける。
- トランジションでの乗車(片足乗車含む)を禁止する。
- バイクスタートでは、ヘルメットをかぶりストラップを締めた後、ラックからバイクを下ろす。バイクフィニッシュでは、ラックにバイクを掛けた後、ストラップを外しヘルメットを脱ぐ。
- バイクの乗車は、選手の片足が乗車ラインを越えた後に、完全に片足が地面についてから乗車しなければならない。バイク降車は、降車ライン手前の地面に、片足が完全についてから降車しなければならない。
- バイク競技終了後に、バイクと用具を引き取る事ができる。(7時30分~11時00分まで入場不可)バイクに貼付のナンバーシールとボディナンバーを照合して引き渡しを行う。
バイク競技 40km(12.8km×3周)
- コースは、市道新浜1号線、枝越港港湾内道路、市道北浦叶浦線、市道伯方古江山田線、県道50号線、国道317号線、トランジション前折返しを3周する。
- 自転車はJTUルールに適合した、よく整備されたロードレーサー(TTバイク含む)を使用する。ドロップハンドルを基本とし、ブルホーンバーは使用できるがフラットバー(一文字ハンドル)は使用できない。新技術の自転車は予め連絡をし、ルールに適合するか確認する。ヘルメットは、バイク競技用の硬質ヘルメットを、その取扱説明書に従い、正しく着用する。TT(エアロ)ヘルメット使用は禁止する。ペットボトルを給水ボトルとして使用する時は、ペットボトル専用のボトルケージで、緩みなく確実にホールドされた状態で使用する。
- ドラフティング、ブロッキングを禁止する。
- 競技者ドラフトゾーン:前輪最前部を基点として後方10m、横幅道幅
- 車両ドラフトゾーン:車両最前部を基点として後方35m、横幅道幅
- 追い越し時、追い越され時のドラフトゾーン進入の時間:20秒以内
- キープレフトを厳守しセンターラインを越えてはならない。特に遅い競技者は、コーナーにおいても左側走行を心がける。速い選手は、追い越しの際は、後方の安全を確かめ、前方選手に声を掛けて追い越しの意思を伝え、右側から追い越す。追い越しのリスクは常に追い越す側の責務である。キープレフト違反が集団走行の原因になることを理解し、各々のレベルに相応しい走行ラインを守る。ただし、トランジション前折返しからZAGZAG前合流までの区間は対向走行で右側通行とする。
- コーナーや側溝など、注意箇所の看板やコーン、スタッフなどを注視し、その指示に従い進行する。
- <トランジション前折返しからZAGZAG前合流までの対面走行区間・宝股山トンネル>
対面走行である、暗く周囲が見えづらいなどのため、他の選手や観戦者に十分な注意を払い、無理な追い越しを行わない。安全が確保できる状況でなければ、DHポジションでの走行を行ってはならない。
- <しのざき整形外科前ヘアピンカーブ内・その他のブラインドコーナー内>
安全を確保することが難しい、これらのコーナー内では、追い越しやDHポジションでの走行をしてはならない。
- トンネルがあるため、透明度の高いサングラスの使用を推奨する。
- 競技中においても緊急車両の通過を最優先し、審判員の指示に従う。スタッフ車両の通過に際してもその指示に従う。
ラン競技 10km(3.3km×3周)
- コースは、主会場から船折瀬戸観潮台手前までの往復3.3kmを3周する。
- キープレフトを遵守する。特に幅員の狭い歩道、ブラインドコーナーにおいては、安全を最優先とし、無理な追い越しを行わない。側溝など危険箇所では、安全に走行する。
- エイドを、一往復につき4カ所設置する。飲料は水を基本とする。
- フィニッシュはサングラスを外し、レースナンバーを整え、笑顔でフィニッシュする。
- 同伴フィニッシュは突起物や危険物を帯同せず、周囲の選手に配慮して行う。
リレールール
- 「1チーム3名・1名1種目」で男女混合チームを可とする。
- 大会前日受付、競技説明会および当日受付などの大会手続きはチーム全員が揃って行うこと。
- <スイム→バイク>スイム上陸後に設けられたリレーゾーンで、スイム担当選手がバイク担当選手にアンクルバンドを引渡す事でリレーとする。バイク担当選手は、リレーゾーンでは素足で待機し、受け取ったアンクルバンドを足首に完全に装着した後に、リレーゾーンから出て、トランジションへ進む。バイクシューズ、グローブ、ヘルメット、サングラスなどは、一般選手と同様にトランジションで装着する。
- <バイク→ラン>バイク担当選手は、バイクをバイクラックに掛けてヘルメットを脱いだ後、トランジションを出た付近に設けられたリレーゾーンで、ラン担当選手にアンクルバンドを引渡す事でリレーとする。ラン担当選手は、ランシューズを履いた状態で待機し、受け取ったアンクルバンドを足首に完全に装着するまでは、リレーゾーンから出る事はできない。
- <繰上げスタート>前種目の担当選手が各制限時間に間に合わない場合、あるいは途中棄権した場合は、繰上げスタートを行う。繰上げスタートは各制限時間にスタートするがDNF(記録を計測するが順位は付かない)となる。繰上げスタートは各種目に設けられたリレーゾーンよりスタートする。
罰則と抗議
- アドバンテージを得ない違反、軽微な違反、あるいはショートカットやドラフティングなどアドバンテージを得る違反、あるいはスポーツマンシップに反する言動、危険行為など、違反の内容により相応のタイムペナルティを課す。
- 違反者には程度により、ペナルティボックスにて15秒以上のタイムペナルティを課し、指導、警告を行う。ランコースのトランジション側折返し付近に、ペナルティボックスを設けて、違反者のレースナンバーを掲示する。選手は自身で掲示を確認し、フィニッシュするまでにペナルティボックスに入り、審判員の指示に従う。ペナルティボックスに入らず、フィニッシュした場合、失格とする。
- 選手には抗議(JTUルール第12章)を行う権利がある。その裁定になお不服があるときは、上訴(第13章)、仲裁(第14章)を、順次行うことができる。 (※JTUルール参照)
制限時間
- スイム競技を8:00よりローリングスタートした後、各所に制限時間を設ける。
1)スタート後30分:スイム1周目終了(スイム周回計測地点)
2)スタート後60分:スイムフィニッシュ(スイム周回計測地点)
3)スタート後2時間10分:バイク2周目終了(バイク折返し計測地点)
4)スタート後2時間50分:ランスタート(ラン計測地点)
5)スタート後3時間40分:ラン2周目終了(メイン会場ラン計測地点)
6)スタート後3時間50分:ラン3周目折返し(ラン折返し地点)
7)スタート後4時間:全競技終了(総合フィニッシュ計測地点)
制限時間に関わらず、著しく大会の進行を妨げる場合は、競技の停止、中止を指示する場合がある。
競技の変更・中止
- スイムの環境が整わない時は、以下の順に競技内容を変更する。
1)スタート時間を10分繰り下げて、スイムを1周に短縮する。
2)スタート時間を20分繰り下げて、第1種目をランに変更する。
- その他のケースについては、安全を最優先に、競技内容の変更、中止を検討する。